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新型コロナ、DNAワクチン、mRNAワクチン概論。

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 DNAワクチンは、2000年頃から馬や犬などの家畜に対して実用化され始めたワクチンです。
 まず、大腸菌プラスミドと言う小さな環状DNAに、目的とするウイルスのスパイク蛋白をコードしたDNAを組み込んだ人口プラスミドを作成します。
 それを筋肉注射で投与すると、筋肉細胞や繊維芽細胞などに取り込まれます。
 このプラスミドDNAからmRNAが転写され、mRNAから目的とするスパイク蛋白が合成されます。
 それが細胞表面に発現する事によって抗原として機能し、抗体や細胞性免疫を誘導すると言うワクチンです。

 わかりにくいでしょうから、通常のインフルエンザワクチンを例にとって説明してみましょう。

 インフルが感染する場合、まずインフルエンザウイルス表面のHAスパイクが、細胞表面のシアル酸を受容体として結合し、細胞内に取り込まれる事で感染が生じます。シアル酸には種特異性があり動物種によって異なっているため、カモのインフルは人には感染しないのです。
 このスパイク蛋白への抗体が出来れば、インフルエンザウイルスが中和されて感染しにくいようにする事が可能です。
 この目的のため、インフルエンザウイルスそのものを発育鶏卵の細胞に感染させて増殖させ、スパイク蛋白を精製するという方法が従来の方法です。

 ただし、このタイプのワクチンを作るには時間が掛かるため、短時間で作成する事は出来ません。発育鶏卵を使用する場合には、大量の有精卵が必要ですから、コストも膨大になります。

 一方、DNAワクチンの機序は、プラスミドが人間の筋肉細胞などに取り込まれ、細胞内でDNAを鋳型としてRNAに転写、RNAから抗原タンパク質が作られるという物です。
 つまり、発育鶏卵の細胞の代わりに、人間自身の細胞を利用して抗原蛋白を細胞内、人体内で合成させるという物です。
 
 これが実用化されるためには、様々な問題点があります。

1.プラスミドが細胞内で分解される場合。

 細胞内にはエンドヌクレアーゼという酵素があります。この酵素は、二重らせん構造を取っているDNAを、糸を切断するように切断する酵素です。プラスミドもDNAですから、人体の細胞内に存在するエンドヌクレアーゼによって分解されてしまう可能性があります。この場合にはワクチンとして機能できません。
 実際に、デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病気の場合、ジストロフィン蛋白が存在していない事が病気の原因です。この蛋白をコードしているDNAを様々な方法で細胞内に導入しても、時間共に排除されてしまい、永続的な効果が得られません。
 従って、プラスミドをワクチンとして使用する場合、分解されにくくし、同時にプロモーターを組み込んで急速に抗原蛋白を細胞内で作らせるようにする必要があります。抗体量が不完全であった場合、抗体誘発性免疫増強効果によって、デング熱で知られているように、かえって感染した場合に重症化する可能性が指摘されています。

2.プラスミドが細胞内で分解されない場合。

 プラスミドが細胞内で分解されず、ウイルス抗原を作り続ける場合、この抗原は細胞表面に発現して免疫反応を起こす事で抗体産生や細胞性免疫を獲得させるわけです。ところが、異種タンパクであるウイルス抗原は人体には異物ですから、この抗原が発現された細胞は免疫細胞によって破壊され、その部位に炎症を惹起します

 DNAワクチンは筋肉注射で投与します。ところが筋肉に投与した薬剤は、比較的速やかに静脈内に入り、右心系から肺、肺から左心系、大動脈経由で全身に送られる事が知られています。
 無論、プラスミドは通常の薬剤より大きいですが、注射の際に局所の小静脈の物理的損傷、及び炎症反応による血管透過性亢進により、血管壁を通って静脈内に侵入する可能性があります。
 
 異常をまとめると、プラスミドが細胞内に取り込まれた場合、二つの可能性がある事になります。

 第一に、細胞内のプラスミドがエンドヌクレアーゼ等によってウイルス抗原を合成する以前に破壊された場合、その筋肉細胞は無傷で生存できます。ところが免疫反応が起きませんから抗体も出来ず、細胞性免疫も誘導されません。この場合には、そのDNAワクチンは無害である代わりに無効で役に立ちません。

 第二に、プラスミドが取り込まれた細胞内でウイルス抗原が合成され、細胞膜表面で発現した場合、免疫反応が生じて抗体や細胞性免疫が誘導される代わりに、その細胞は破壊され、その場所で様々な炎症反応が起こります。

 プラスミドが局所の筋肉細胞のみに留まるなら、免疫反応が起きてもプラスミドが取り込まれた筋細胞のみが破壊される事になります。この場合、大量に筋細胞が死滅すれば、筋力低下や疼痛が起きるでしょう。
 また、ウイルス蛋白だけではなく、破壊された筋肉細胞の成分に対して抗体が誘導された場合、この抗体が自己抗体として作用し、ウイルスではなく自分自身の全身の筋肉を破壊する自己免疫疾患が起きる恐れがあります。実際、現在知られている様々な自己免疫疾患は、ウイルスなどの感染によって組織が破壊され、破壊された組織への自己抗体や免疫が誘導されて生じると推測されています。
 プラスミドが取り込まれた筋細胞や繊維芽細胞が死ななければ免疫は出来ず、死ねば少なくとも局所に炎症が起き、最悪の場合には自己免疫疾患が発症する可能性が否定できないのです。

 プラスミドが血液に乗って全身にばら撒かれた場合、それはあたかも、様々なウイルス疾患でウイルス血症が起きるような状態になります。
 例えばエイズウイルス。これは本来はT細胞に感染するのですが、頻度は少ないものの、神経細胞にも感染し得る事が知られています。神経細胞HIVが感染すると、ゆるやかに脳炎が起こり、最終的には様々な神経症状の他、認知症に到って死亡する事が知られています。いわゆるエイズ脳症です。
 それと同じく、確かに多くのプラスミドは局所の筋肉に取り込まれるだけでしょうが、一部が脳神経細胞や心筋などに取り込まれた場合、プラスミドが細胞内で分解されずにとどまり続けるならば、その細胞にウイルス抗原が発現し、最終的には免疫反応によって破壊され、炎症を起こすことになります。
 脳内でそれが起きれば脳炎、心筋で起きれば心筋炎が生じます。これも、様々なウイルス感染で実際に良く見られる現象です。

 また、投与されたDNAそれ自体に抗体が生じ、そのDNAの塩基配列が人体の特定の遺伝子のそれに類似している場合、プラスミドへの抗DNA抗体が、人の類似した遺伝子を認識して結合し、同じく自己免疫疾患を起こす可能性があります。実際に様々な自己免疫疾患で最も検出されやすい検査データの一つは、自分の細胞の核に対する抗核抗体抗DNA抗体なのです。
 無論、免疫反応で破壊された細胞にもDNAが含まれていますから、破壊された細胞核の処理過程で抗DNA抗体が産生される恐れもあるのです。
 
 さらに問題があります。プラスミドが生殖細胞に取り込まれた場合です。
 
 卵子を作る卵母細胞、精子を作る精母細胞にプラスミドが取り込まれ、排除されずに留まり受精卵も死滅しない場合、ウイルスの遺伝情報を持つ受精卵が出来る事になります。ウイルス抗原の遺伝情報を持つ受精卵が分裂増殖して子どもとして出生した場合、その子は生まれながらに全身の細胞にウイルス抗原を発現する事になります。
 細胞が受精卵レベルで持っているタンパク質は免疫寛容が起きて排除されないため、この子が新型コロナのようなコロナウイルスに感染しても、ウイルス抗原に対する免疫反応が起きず重症化・死亡する可能性があります。
 実際に、突発性発疹を起こすヒトヘルペスウイルス6型の遺伝情報を持つ人が存在し、この人が突発疹に感染すると、症状が遷延化する可能性が指摘されているのです。
 コロナはありきたりの感冒の約30%を占めています。コロナへの免疫がない子が生まれれば、コロナウイルスによるカゼでも重症化する危険が否定できません。

 さらに、受精卵は何度も分裂増殖して人体が出来ますから、その過程でプラスミドが正常なDNAの複製過程に干渉し、様々な遺伝病を起こす恐れもあるのです。

 DNAは安定した物質であり、保存性も良好ですが、以上の危険性が否定できないために、DNAワクチンの技術は、2020年度までは動物の致死的疾患か、アレルギーその他に利用するための実験動物にしか応用されてきませんでした
 また、家畜動物は、最大限でも5,6年で殺害しますから、仮に1000頭に1頭程度の深刻な副作用が発現したとしても問題にならず、数年以上後に副作用が発現しても、ほとんどの場合は既に殺されていますから検出する事も出来ないのです。
 次世代に奇形やガン、ウイルス感染への脆弱性が出たとしても、頻度さえ低ければその個体を殺すだけですから全く問題にはなりません。
 けれども、人間において、1000人に一人での脳症や心筋症、自己免疫疾患が発現したら大問題ですし、次世代に奇形やガン、ウイする感染への免疫欠如が出たら大変な事になります。

 次にmRNAワクチンについて述べます。

 細胞内のDNAはmRNAに転写されます。ところが全ての塩基配列が複製されるDNAとは異なり、RNAはDNAを鋳型として合成された後、イントロン部分は切り捨てられ、エクソン部分だけが繋ぎ合わされmRNA(メッセンジャーRNA)として完成します。
 この段階では、mRNAの鋳型となったDNAはもはや相補的ではなく、mRNAにはイントロン部分がありませんから、mRNAがDNAの転写された部分にくっついた状態になることはありません。こうして転写が終われば一時的に1本鎖になったDNAは相補的な2本鎖に戻り、mRNAが元のDNAにくっつくことで干渉する事はありません。
 DNAは化学的に安定ですが、RNAは元々不安定で壊れやすい物質です。従って、mRNAをワクチンとして使用した場合、壊れやすいために長期間にわたって細胞内に留まる事が出来ず、通常は数日間で分解されてしまいます。
 
 その点では、細胞内に遺伝情報として留まり続ける恐れのあるDNAに比べ、はるかに安全であり、生殖細胞経由の次世代への影響や、発癌・遺伝子異常などの危険性はまずないと考えられます。

 ところが壊れやすいために、そのままではワクチンとして利用しにくいため、現在のmRNAワクチンは、1本鎖であるRNAを部分的に2本鎖にして分解されにくくし、同時に免疫誘導効果を高めて使用されています。
 アメリカのモデルナ社、アメリカのファイザー社とドイツのバイオテック社の共同、日本のiCONM社とTMIMS社などがmRNAワクチン開発を手掛けており、モデルナは世界に先駆けて第三相治験の実施予定です。

 一方、DNAワクチンについては、mRNAワクチンより大量生産が容易であるというメリットがあります。DNAワクチンは日本の大阪大学、森下竜一教授がアンジェスと共同し、繰り返しネット上で「安全だ」と主張しています。
 維新の会の吉村大阪知事は、
「DNAワクチンは動物実験で安全性を確認したから、6月末に大阪市大の医学部付属病院の医療従事者に投与 (第1相試験に相当)、ヒトでの安全性を確認し、10月には数百人規模へと拡大 (第2相試験に相当)。一般のワクチンとして投与するのは、国の認可を得てから2021年の春から秋を目指す。」と公表しています。

 ただし、決定的な問題があります。

 これまでの人類史において、人間にDNAワクチンが投与されたデータは存在せず、「安全だ」とする根拠など全世界のどこにも存在していません。
 一万人に一人の副作用の場合、1万人以上に投与しなければ検出されず、ガンも潜伏期間が数年以上ですから十年以上観察しなければ発見できません。次世代への遺伝的影響に到っては、少子化の日本においては調べようもないのです。
 従って、動物実験で安全だから人体に投与して構わないと断言している阪大の森下教授と維新の吉村知事は、以上の事実を全く知らないか、あるいは知っていながら嘘をついている事になります。

 さらに、アメリカのモデルナを初め、より安全性が高いと考えられるmRNAワクチンの開発が全世界と日本で実施されているにも関わらず、何のデータもなく、mRNAワクチンより危険だと指摘されているDNAワクチンを人体に投与するのは、医の倫理と人の命の安全を無視した人体実験そのものであり、少なくともDNAワクチンの危険性をきちんと周知し、インフォームドコンセントを取得してから実施すべきです。

 大阪大学では、心臓の細胞シートをiPS細胞から合成して移植する実験も手掛けています。開発者である山中教授御自身が、
iPS細胞は複数の遺伝子を導入してあり、その遺伝子も細胞の不死化と分裂増殖を起こす遺伝子であり、ある意味ではガン細胞に近い細胞である。
 従って、遺伝性疾患の解明や治療薬開発には有力だが、移植などに使用されるべき物ではない。」
と明言されています。
 世界では体外受精に使用した残りの受精卵からEPS細胞を作製して臓器移植に応用するのが主流になっていますが、日本の移植外科は世界的にも出遅れており、EPS細胞分野でも後塵を喫しています。
 本来ならば世界の潮流に追いつくべくEPS細胞の研究費を国が出すべきなのですが、目先の事しか考えられない今の政府は、ノーベル賞を受賞したという表面的な理解とネームバリューに目がくらみ、しかも愚かな総理大臣が、
「金になる研究にしか研究費を出さない」と決定したため、まともな良心的で賢明な全世界と日本の研究者は見向きもしなかった、ガン細胞になる可能性があるiPS細胞をよりによって移植外科に応用すると言う狂気じみた研究を始めたのが、研究費狙いの悪質な研究者です。
 この事実は移植外科領域の外科医や研究者なら誰もが知っていますが、政府に迎合して研究費を得るという目先の利益のために患者の命を平気で危険にさらした悪質な研究者が実際に存在します。大阪大学の澤 芳樹 教授です。
 今の日本では、大阪大学は危険な人体実験を実施している異常な大学であるというのが研究者間での常識になっています。その証拠に、ここ以外のまともな大学はどこもこんな研究を実施しておらず、日本以外の全世界では安全なEPS細胞で移植臓器の研究を実施しており、iPS細胞を使用した移植実験の論文などは皆無なのです。実際に調べて頂ければ、そんな英文論文にはまともな物が一つもないとお分かりになるでしょう。

 ガン細胞になる危険性を開発者自身が指摘し、全世界が見向きもしないiPS細胞による移植実験、人体実験を実施している大阪大学の澤教授。
 mRNAワクチンよりはるかに危険だと指摘されているDNAワクチンを、「安全だ」と主張するばかりで危険性の情報提供は一切せず、動物実験だけで人体への投与を強行しようとしている大阪大学の森下教授。そしてそれを後押ししている維新の会の吉村知事。国民もこれらの事実は最低限知っておくべきです。

 もし、新型コロナのワクチンを作成するに当たって、DNAワクチン以外の選択肢が全くないのであれば、死亡率が高く、余命数年で子どもを作る事ができない高齢者に、本人の了承を得て使用するのはやむを得ないかもしれません。
 けれどもより安全なワクチンが存在する以上、危険性の情報提供もせず、あえてDNAワクチンで人体実験するのは残酷であり医の倫理に反し、人命救助と安全性を無視した犯罪行為です。
 
 例えば日本の塩野義製薬やKMバイオロジクスは、インフルワクチン同様、DNAもmRNAも使用しないウイルス抗原蛋白ワクチン開発に着手しています。
 これならば、従来の不活化ワクチン同様、細胞外で作成された抗原蛋白を投与するだけですから、遺伝子への干渉効果がなく、細胞内で合成されてその細胞が破壊される事もないため、ガン、自己免疫疾患、次世代への影響もまず起きない事が最初から予想されるのです。

 問題は、時間が掛かる事とコストだけ。ならば、政府が集中して研究費を投入すれば良いだけの事なのです。

 早く大量に作れる代わりに、深刻な副作用や次世代への遺伝的疾患の可能性まであるDNAワクチン。DNAワクチン程ではないにせよ、投与された人間の細胞内で抗原蛋白が合成されるため、その細胞が破壊されて炎症反応を惹起するRNAワクチン。どちらも以上述べた危険性のため、20年以上、人間には応用されず、人よりはるかに短命な家畜にだけ使用されてきました。
 人間への大規模長期投与のデータが全くないにも関わらず、新型コロナの死亡率もわずか1%未満程度であるにも関わらず、何故、今回、こんなにも危険な可能性があるワクチンを全世界がこぞって開発しているのでしょう?

 今の時代、アメリカなどは、天然痘のワクチン株を使用しており、ウイルス兵器として使用する事が実際に可能です。さらに、アメリカなどでは、人工的に危険なウイルスを合成する技術が完成しており、生物兵器としてばら撒く事も出来るようになっているのです。
 アメリカがどこかの第三国で、人工合成されたウイルス兵器を散布してその国の軍事的、政治的、経済的機能を崩壊させる。同時にアメリカの軍隊に、速やかに開発できるワクチンを接種して感染しないか感染しても軽症であるようにしてその国を占領させる。こうした目的のために最も叶うワクチンこそがDNAワクチンなのです。

 大阪大学だけではなく、一部の悪質な研究者は、新型コロナの恐怖を政治利用し、
「安全だ」と嘘を吹聴する事で国民を騙し、自分が研究開発の功労者としての名声を狙って危険なDNAワクチンなどで人体実験を実施しようとしている可能性があります。
 同時に、アメリカのような人命軽視、人種差別主義、自国優先主義で国際協調もWHOも無視した異常な国家が、軍事利用を目的として人体実験を狙っていると言う状況は、決して妄想でも何でもないのです。

 まじめに資料を集め論文を読んで勉強すれば、学生時代、講義にちゃんと出席していた専門医なら、ワクチンや自己免疫疾患などの副作用について容易に理解できますし、全くの素人でも、これまで人類に一度も使用されていないDNAワクチンやmRNAワクチンの副作用データが全く存在しないという事実は理解できるでしょう。

 最後に私個人が考えた事があります。口腔内投与型のIgA誘導ワクチンの可能性です。

 新型コロナは舌の細胞からも感染する事が知られており、既に感染した患者の唾液には、鼻腔内の数倍以上のウイルスが排出され、感染してわずか数日で、血中のIgGより、唾液中のIgAの方がはるかに上昇し、しかもその価が長く維持される事が報告されています。

 インフルエンザの鼻腔噴霧型の生ワクチン、フルミストがありますが、これは頻度が少ないものの喘息を起こす事があるため、日本では全く使用されていません。
 興味深い事に、フルミストは6歳以下には90%以上、IgG、igA抗体が出来るのに、7歳以上の人にはほとんど効果がありません。
 これは、7歳以上ではこれまで既にインフルに感染して唾液中に抗体があるため、ワクチンがその場で中和され、免疫反応を起こさないからです。

 インフルエンザに一度感染した場合、同じ型のインフルには翌年まではかかりません。唾液中にIgAが十分でき、全部、口腔内か鼻腔内、呼吸器レベルで中和され、ウイルスが感染出来ないからです。

 舌や口腔粘膜下には大量のリンパ節があり、咽喉や鼻の奥には扁桃腺やアデノイドなど、ワルダイエのリンパ組織と呼ばれる巨大なリンパ臓器があります。口腔はウイルスと細菌の侵入門戸ですから、それ自体が免疫臓器になっているのです。

 新型コロナから、感染活性のない人工的なウイルス粒子を作成すれば、口腔・舌からウイルス蛋白が侵入し、IgA抗体を大量に作る事が期待できます。
 そうなれば、眼球結膜、気道や口腔内経由では新型コロナが感染出来なくなります。すると、インフルワクチンのようにIgGのみが誘導されるワクチンとは異なり、 感染しなくなる画期的なワクチンが出来た事になるのです。

 少なくとも、新しいワクチンを作成するなら、より有効でより安全なワクチンであるべきです。以上を良く考えた上で、安全性を最優先するのなら、従来の抗原蛋白室を使った不活化ワクチン、mRNAワクチン、DNAワクチンの順でより安全性が高いと言う医学的事実を御理解頂けたものと存じます。

 十分な知識がなければ、人は無意味で有害な妄想に囚われ何もかも否定する医療不信の闇に陥るか、偽情報や野心狙い、軍事利用目的の悪質な政府や研究者に騙される事になります。まず、御自身で、NEJM(The New England Journal of Medicine)やLancetなど、信頼され十分検証されている英語論文を十分読み込む事をお勧め致します。

散策――日常スケッチ。

  久々の外出。

 新型コロナで外出もままならない状態が続きましたが、ようやく外を歩く気になりました。

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 知らない間に月日が流れ、もう7月です。民家の門に、綺麗な花が咲いていました。

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 クサフジです。ここ数年で、散歩コースに急激に増えました。おそらくは外来種なのでしょうが、綺麗な青紫の花が咲き乱れ、あたりは薄紫に染め上げられています。

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 栴檀(センダン)の花。淡い紫の花が一杯に咲いています。秋になると1cmぐらいの薄黄色の実を付け、ムクドリなどの貴重な食料になります。

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 アシナガバチの巣。たった一匹だけでしたから、おそらくは女王バチでしょう。彼女も生きるのに必死でしょうが、人間を襲うのはいただけないですね。私の家の生垣にも、直径20cm強のスズメバチの巣が作られ、危ないと思ったので市役所に依頼したら1万円で撤去してくれました。担当の方が、
「いやあ、この蜂の子は美味くてね。今日は社長と蜂の子パーティーだ」と満面の笑みを浮かべておっしゃいました。
 美味しいとは聞いていますが、私にはとても食べられません(笑)。

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 川のカモさん。のんびり泳いで時々、水に頭を突っ込んで何やら食べていました。仕事も人間関係の悩みもなく、気楽でいいなと思いますが、年金もなく老後の保証は何もありませんから良し悪しですね(笑)。
 羽があって空を飛べても、水鳥には水鳥の楽しみと苦労があるのでしょう。

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 ふわふわ真っ白、チガヤの穂。太陽が照り付けて風が吹くと、いっせいに白銀色の波が立ち、やがて千切れて宙を舞い、新たな天地を求めて当てもなく旅立ちます。

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 美味しそうに熟したビワの実。でも種が大きくて、食べるところがあまりありません。この間このビワの実と皮が落ちていたので眺めて居たら、案の定、カラスの仕業でした。カラスにもビワは美味でしょう。

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 純白の花。汚れを知らない子供達の心象風景さながらです。

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 ヤマモモの実。品質の良い物は大きく甘くて美味ですが、街路樹のヤマモモは、小さくてヤニ臭く、美味しくありません。
 何故、わかるのかって? 言うまでもなく、こっそり取って食べてみたからです(笑)。
  でも、子供のころの事ですから、とっくに時効になっていますし、誰も食べずにあたりに散乱していましたから、子供心に食べても良いと思ったのです。どうかご容赦くださいね。

 さて、散歩が済んだその後は、久々に外食にしました。

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 ランチは美味しいイタリアンスパゲッティ。けれどもイタリアでは食べられません。日本にしかない「イタリアン」です。

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 今日もまた静かに終わり、夕陽が西の空に燃えています。

 それではこれでおいとまです。またお会い致しましょう。